日本から米国に入国したらEビザの就労許可ステイタス(E1S)が消えた

Eビザ保持者は就労許可証(EAD)をわざわざ申請しなくてもビザと有効なI−94でこと足りるようになってから久しいですが、それに関するこぼれ話というか後日談を。

2022年秋、久々に日本へひとりで一時帰国をしました。現在グリンカードの申請をしているところで、申請手続きの後半部分(I-485)を始めると米国外へ出るのが難しくなるので、この485手続きを開始する合間を狙って帰国。で、滞在を終えてアメリカの戻るときに気をつけなくてはならないのが、入国審査の際のI-94の更新。この更新日付は485手続きのためにもきちんとパスポートに反映させておきたいところ。

羽田からシカゴ空港に到着し、入国審査でオフィサーに「I-94の期限日付は更新されてパスポートに記載されていますよね?」と確認。すると彼は「今ではもう日付スタンプはパスポートに押していないよ?」と言う。「えっ…」と私。「スタンプが欲しいの?」とオフィサー。「あ、はい!スタンプ欲しいです!」(スタンプラリーの子供みたいなやりとり)

スタンプもらえた。きちんとI-94期限日も更新されていることを確認。何だったんだ一体。最初から押印してくれればいいのに。

んで、ほくほくとパスポート持ち帰って夫に報告。I-94ウェブサイト上でも更新されているはずだぜ!と言って見てみると、I-94期限日はきちんと新しくなっている。しかし。「あれ。EビザのステイタスがE1SからE1に戻っちゃってるよ?!」と夫。確かにサイトを見ると、就労許可が必要でなくなるE1Sにせっかくアップデートした(その時の一悶着がこちら)はずがE1ステイタスに後退している。これではまた就労許可証(EAD)申請が必要になってしまうではないか。

ちなみに私は2022年の春からパートタイムの仕事を始めており、E1Sのビザステイタスを就労根拠書類として勤務先に提出しています。不法就労みたいになっては大いに困るので、すぐさまグリーンカード関係でお世話になっている弁護士に連絡。弁護士はすぐにメール返信をしてくれ、シカゴの管轄カスタム・ボーダーへ連絡してくれるとのこと。

翌日にまた弁護士から連絡が入り、今ではカスタム・ボーダーへは弁護士でなく本人が連絡しないといけないらしいから、このメールアドレスへ直接連絡してくださいと指示が入る。ちなみにその連絡先アドレスはi94chi@cbp.dhs.gov(シカゴのi-94 correction)。

メールでは「E1Sステイタスがシカゴのオヘア空港入国後にE1にされてしまったので、元のE1Sステイタスに戻してくれ」という文章と共に、私自身のI-94オンラインのPDF、パスポートとビザのコピーを添付して送信。朝一番に送ったのですが、するとなんと30分後に「はい、直しました」という返信が。めちゃくちゃ早い。改めてI-94サイトに行って確認すると、確かにステイタスがE1Sに戻っています。

めちゃくちゃ早い。元々のステイタスに戻すだけなので難しいわけはないのだけど、それにしてもこんなに早いとは一体…?とにかくこれで事をなきを得ました。

今回の反省点としては、私はI -94の日付にばかり気を取られて、E1Sステイタスを確認することを怠ってしまったこと。だってすでにE1SになっているのにそれをE1に戻されるなんて思わなかったもの…。しかし、ここアメリカではあらゆるオフィサーがあらゆる間違いをする事を前提に考えなくてはならないのだ。間違えることが前提であるから、失敗バックアップのシステム作りは結構ちゃんとしている、それがアメリカ。

ところで余談ではありますが、以前初めてE1からE1Sステイタスにアップデートするためデトロイトのカスタムボーダーで揉めた際(こちら)に助けてくれた弁護士手数料、特に何も請求されませんでした。

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