アメリカで人生初の骨折をする(5)確定診断編

レントゲンの結果骨折していましたということで、主治医に固定処置をしてもらいました。まず水で濡らしてから固まるタイプの副え木を腕に当てて90度に固定し、その後包帯でぐるぐるに巻きます。これで本当に腕の曲げ動作が全然できないどころか、手首も動かない感じになりました。

まさにこんな感じです。「宇宙兄弟」より、骨折したモッシュさん

この状態で次の整形外科での正式診断の日まで過ごさないといけないというのはなかなか大変でした。割とすぐに予約が取れたので、この状態で過ごしたのは1週間程度でしたが、とにかく腕を動かせないのが辛い、そして痒い。もともと骨折しながらもある程度は痛み皆無で手首や腕を動かすことができていたので、突然全ての動きを封じられると筋肉が硬直していくような辛さがありました。あと痒みは、主治医が包帯を巻いてくれた時にバチッと留めてくれた金属のピンが腕にちくちく刺さるせいの痒みと思われる。そして何より、これを濡らさないようにして風呂に入るのが面倒くさすぎる。

医者には内緒にしていますが、残り2日ほどはもう耐えかねて包帯と副え木を全て外し、存分に風呂に入って素肌腕で過ごしました。

恐ろしの確定診断

そんな感じで四六時中腕を固定されるのが本当に嫌だったので、整形外科医当日の確定診断はそれはもう恐怖でした。ネットで調べると、骨の折れ方によっては手術やらボルト固定やらあるということで、考えるだに恐ろしい。それでなくとも、今後2ヶ月は固定ガチガチのギプスをして過ごして下さいとなるのもキツすぎる。

主治医から指定された病院へ行き、再びレントゲンを撮ってもらい、整形外科医が来るのを待ちました。トルコ系っぽい男性医師がやってきて、パソコンで先程のレントゲンを見せてくれました。「ここに骨折の線が入ってるね」と指さした上で、「年末に撮ったレントゲンと位置は変わっていない」とのこと。そして「あなたには取り外し可能なスプリント(副え木)を着けてもらう。しかし、シャワーの時は外してOKだ」。

シャワーの時は外してOKだ。

もうこの言葉を聞いたに瞬間飛び上がって「よっしゃあー!」と天に叫びたい気持ちでした。これで私の風呂権利は守られたのだ、と。

そして、シャワー時だけでなく日中に何回か、スプリントを外して腕を少しずつ動かすようにと指導されました。そうすることで関節や筋肉が凝り固まってしまうのを防ぐのと、可動域を徐々に上げていく訓練をするそうです。1週間全く腕の筋肉と関節が使えないキツさを経験したので、これは本当に、本当に助かる処置でした。

整形外科の先生が言うには、1ヶ月後これで過ごしてもらい、左手が顔(鼻先など)に揺れる動作ができるようになってもらいたいとのこと。その当時の私の左腕は、肘を90度から少し曲げることができるだけで、そこからさらにググッと曲げることができない状態でした。1ヶ月後の診療の予約も取り、次はスプリントを作るためのPhysical Therapy の部屋へと案内されました。

もう取り外し可能スプリントというグッドニュースのおかげで私の心は踊ります。次回、スプリント制作編。

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