ニューヨークの現実、地下鉄(1)

ニューヨークが各先進国主要都市の中でも断トツに最低の地下鉄システムを誇っている事は、意外と他の国では認識されていないのかもしれません。特に日本ではニューヨークと聞くと「おしゃれ」「かっこいい」といったイメージが先行しますが、勿論それはそれで良いのですけど、実際にNYに来たら必ずブチ当たらなくてはならない現実が地下鉄のひどさです。

NY Timesはそのシステムを「石器時代」と評し(July 30 2019, by Emma G. Fitzsimmons)、未だにタッチカードやスマホで改札を通るシステムが普及していない事を嘆いています(2019現在、段階的に導入してるものの完全普及には数年を要するとか。何故そんなに時間がかかる?)。

そもそもこのメトロカード(本記事トップ写真の地下鉄カード)、Tap and Goで入れないというだけならまだ良いのですが、スワイプしても読み取ってくれない事が多い。上記NY Times記事にもスワイプする時は 「ゆっくりと、しかしゆっくりすぎない程度の速さで」と記述していますが、つまりどんなに慣れてもスワイプに失敗する可能性が高いという事です。更に腹立たしいのは、スワイプを何度か繰り返すと突然”JUST USED”と、使えてもいないのに「もう使いました」表示が出てしまい20分近く待たないとメトロカードを使えなくなってしまう事です。

大抵はMTA(NYの地下鉄やバスの交通システム)職員ボックスがある改札であればカードが効かなくなったと訴えて改札を開けてもらいますが、スタッフのいないところではもう勝手に潜り抜けるか正直に20分ほど待つかしかありません(実際20分もただ待ったことのある人が存在するかどうかは不明)。

これはシカゴの地下鉄。設備は古いが、スマホで改札を通れるうえまともに動く

そんな風にスワイプ問題をくぐり抜けて乗ることのできた地下鉄は、どれほど素晴らしいのでしょうか。まず地下のプラットホームに立つと、線路にゴミが散乱しネズミの住処になっている事が容易に見て取れます。一度日本からNYに遊びに来た友人が、ネズミが苦手で公園のリスも見るのがキツイと言っていたので、地下鉄ではなるべく線路の方を見ないようにと言っておきました。

そして電車に乗った後は、このまま解体作業に突入かと思うほどのガタガタでエキサイティングな走行の始まりです。日本のようにつり革に掴まらずに立ち続けるような芸当はまず出来ませんし、そんな事を試せばいつでも起こる急停車ですっ転び、汚い車両の床に顔面を打ち付けて終わりです。

このように話題性には事欠かないNYの地下鉄ですが、以前パーソナル・チューターに関する記事で、チューターとその話になったという事を書きました。NYに8年ほど住んでいた彼女と、この地下鉄問題について論じたことも次回紹介したいと思います。

コメントを残す