仕事を辞めて、さあこれから好きなだけ何もしない生活を少なくとも2ヶ月間は堪能するぞ〜と心に決めていたある日。クリスマス後のよく晴れた気持ちの良い朝。夫と公園で愛犬(パグ)散歩させていた時のこと。公園歩道に凍結路面があり、不注意にその上を歩いたらものの数秒で滑って左側の肘からガツンと転びました。
この、肘鉄した瞬間の痛みというのはなかなか、かなりのもの。「いったぁー…」としか出てこない。左手に持っていたiPhoneもぶっ飛んだので、駆け寄った夫が「iPhoneの方は大丈夫かな?」と心配してくれましたが、「今iPhoneなんかどうでもいいんだよぉ!」と心の中で叫ぶ程度には痛かった。普段iPhoneを落とすとすぐに「ハワヮ〜大丈夫かな?」などと心配する私にとって、これはかなりの状況だと我ながら思いました。人間いざ自分の体がやべえと感じると、最新型iPhoneが壊れることなんか全くどうだって良いのだと悟った瞬間です。
この日は厚手のセーターの上にダウンジャケットも着ていたので、肘鉄して痛みはあったけど骨折しているとは思いもよりませんでした。これまでの人生で骨折をしたことがなかったので、「この程度以上の痛みは骨折」とかいった指針もありませんでした。とにかく家に戻ってから肘周りに湿布を貼り、保冷剤でぐるぐる巻いて安静にしました。もう怖くて肘を90度から曲げるのも真っ直ぐにするのも本能的にやりたくない状況でしたが、左手(手のひら、手の甲)をひっくり返す動作は問題なくできるのと、動かさずにいたら特に痛みも無いので、これは多分骨折でなないだろうと自己判断していました。少しばかり様子を見て、腕の痛みや回復度に応じて病院に行くかを決めようかと。
たぶん本来であればこの転んだ日の翌日には主治医に電話して受診の相談をしたと思います。それをしなかったのは、翌日から3日ほどNYへ行く用事があったからでした。用事といっても遊びに行くだけですが、この年末のためにMETオペラやら予約のなかなか取れないレストランの食事やらを手配していたので、やはり何とかそこはこないしたい。夫が簡易的な腕つりアームサポーターを買ってきてくれたので、とりあえずそれを着けてNYへ向かうことにしました。

転倒した日に夫から言われたひとこと、「宇宙ミッションにバックアップクルーはいても、僕らのNY旅行にバックアップクルーはいないよ」。
NYミッションに続きます。