英語会議を生き抜く手法

アメリカの大学に現地就職してからちょうど3ヶ月が経過しましたが、今にして思えば最初の2〜3週間はかなりいっぱいいっぱいだったと思います。新人向けオリエンテーションも書類手続きも、最初の挨拶も、初めての会議も、届いてくるメールも、こちらが送るメールも全て全て英語。当たり前の分かりきった話ですが、ただでさえ緊張する新たな環境と仕事内容で、そのうえ利用する言語も違うという事で、私は脳内キャパオーバーの状況に近かったと思います。

身体の異変から気付いた英語会議の向き合い方

勤務開始してから少し経つと、ちょっとした異変に気付きました。会議をしていて大体30分ほど経つと、キーンと耳鳴りがしてくるか、或いは同僚の話している事が全然耳に入ってこない。どんなに相手の喋る事を拾おうと耳を済ませても、相手の喋る単語がどんどんこぼれ落ちて行く感じ。聞こえるには聞こえるけど、全く頭に入ってこない。

また勤務開始2週目のある日から突然右耳から変な耳鳴音が聞こえるようになりました。キーンといった耳鳴りではなく、ドン、ドンと内側から鼓膜を押されているような心臓鼓動のような音。今まで経験したことのない変な耳鳴りに驚き、耳鳴り開始3日目くらいに早退して病院へ行きました。しかし診察にいった瞬間にあれだけズンドコ言っていた耳鳴りはあっさり治り、医者も「異常はなさそうだし、そういう事もたまにはあるよ」的なお答え。で、それ以来ズンドコの耳鳴りはやって来ませんでした。今になって思えば、これは「英語ばっか聞かされることへの体の拒否反応」だったのだと思います。

「全力で頑張る」リスク

考えてみれば、私は入ったばっかりで相手の話すどの内容がどれほど重要で、どの部分に注意しなくてはいけないのかがよく分からず、会議中は全ての話に100%の力で聞くようにしていました。これは明らかに間違いで、そんなんでは私の能力では集中力が持たない。フリーザ様ですら最初から100%の力だとコントロールが難しいというのに…。それに気付いてからは、あまり関係なさそうなところでは集中スイッチを多少落とし、ちょっと関係して来そうな雰囲気が出たらまたスイッチ・オンするように心がけるようにしました。ちなみに自分に関係しそうか・しなさそうかの判断は、勘と経験則で行います。大体こういう仕事の話ならこういう流れに行くだろう…という予測。もはや英語力とは何ら関係ない話ですが、そういう予測力はかなり役に立つと思います。

そんなこんなで、場合によっては会議の内容が半分も分かったかどうか程度の低い理解度で仕事を進めて来ましたが、何とそんなんでも結構普通に仕事をこなせていました。それどころか上司から「まだ仕事始めたばかりなのに予想以上に素晴らしい働きをしてくれいる」とまで言われた事があります。これは多分、今の仕事内容が以前私が日本でやっていた事と多少通じる所があり、仕事の進め方の予測が立てやすいというのが要因として大きいと思います。英語の会議は英語力のみにあらず…それを実感した最初の1ヶ月でもありました。

だいぶ慣れて来た今でも、複数人でかつ自分に不慣れなトピックでの会議になると、ほとんどついていけない時があります。しかし、そもそも不慣れなトピックでは日本語だろうと分からない事が多いので、その辺はあまり気にしすぎても仕方ない。手を抜かずに全力でやっていると耳が癇癪を起こしてしまうのだと気付いてからは、適当さというのをある種の信条に据えるようにしています。

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